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今月の新聞の書評 2011年4月  

新聞の書評を掲載いたしました。  
 
当月の書評 2011.4.17の書評
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書  評 2011年4月17日掲載          TOPへ戻る

(朝日新聞社11.4.17)

ルポ仏教、貧困・自殺に挑む磯村健太郎著 岩波書店 192頁 税込価格:1995円 11.2.9 978-4000246613(朝日新聞社11.4.17)
わたしたちの社会の矛盾を象徴する貧困問題と自殺問題。血縁や地縁も崩れつつある「無縁社会」のなかで、僧侶たちが新たな縁を結びなおそうと動き出した。一切の例外なく「いのち」を慈しむ仏教の精神は、わたしたちが見失った大切なことを気づかせてくれる。現実を前に戸惑いながらも、人の悲しみや苦しみに寄り添おうとする僧侶たちの姿を各地に追ったルポルタージュ。(「BOOK」データベース)
新潮新書
 葬式をしない寺―大阪・應典院の挑戦秋田光彦著 新潮社 新書判 207頁 税込価格:735円 11.2 978-4106104077(朝日新聞社11.4.17)
「檀家ゼロ、葬式・法事は一切しない」―。大阪にある浄土宗・應典院は、これまでのお寺の常識をひっくり返す、革命的なコンセプトを持つ。モダンな外観、NPOによる運営、劇場を兼ねる本堂…、それは、閉鎖的な葬式仏教からの脱却をはかり、お寺本来が持つ力と信頼を取り戻すための試みだった。はたして今、社会から求められるお寺とは何か―。改革を担った僧侶自身がつづる、「寺院再生のシンボル」應典院の挑戦。(「BOOK」データベース)
エイズを弄ぶ人々
 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇セス C.カリッチマン著/野中香方子訳 化学同人 四六判 368頁  税込価格:2310円 11.1.29 978-4759814552(朝日新聞社11.4.17)
「HIVはエイズの原因ではない。米国政府と製薬企業が陰謀をはかっている」。HIV/エイズ否認主義者の奇妙な主張が、アフリカ諸国のエイズ禍を引きおこした。疑似科学と陰謀説の実態を明らかにし、否認主義に陥る心理を分析する。(「BOOK」データベース)
NTT出版ライブラリーレゾナント
 トランス・サイエンスの時代―科学技術と社会をつなぐ小林傳司著 NTT出版 四六判 288頁 税込価格:1,890円 07.6 978-4757160187(朝日新聞社11.4.17)
“専門家にお任せ”から“社会との対話”へ。科学技術が答えられない問題にどう取り組むか。市民との協働の可能性を探る。(「BOOK」データベース)
中公文庫
「核」論―鉄腕アトムと原発事故のあいだ武田徹著 中央公論新社 文庫判 267頁 税込価格:880円 06.2 978-4122046573(朝日新聞社11.4.17)
唯一の被爆国でありながら、「豊かさ」への渇望ゆえに核の力を借りる選択をした日本。核の傘の下で平和憲法を制定する「ねじれ」からはじまったその戦後。推進/反対どちらにも寄らずに、原子力に関わったさまざまな人物や、社会の価値観を可視化する文化的現象を迫った「各」論の集積が、混迷する戦後日本の姿を浮き上がらせる。(「BOOK」データベース)
裁かれた命
 死刑囚から届いた手紙堀川惠子著 講談社 四六判 354頁 税込価格:1,995円 11.3.29 978-4062168366(朝日新聞社11.4.17)
 講談社ノンフィクション賞受賞後第一作。
一九六六年(昭和四一年)、東京・国分寺市で一人の主婦が被害者となった強盗殺人事件が発生した。四日後に逮捕された二二歳の犯人・長谷川武は、裁判でさしたる弁明もせず、半年後に死刑判決をうけ、五年後には刑が執行された。その長谷川死刑囚が、独房から関係者に送っていた手紙が残されていた。とくに事件の捜査検事だった土本武司は、当時、手紙に激しく心を揺さぶられ恩赦へと動き出そうとしたほどだった。人が人を裁くことの意味を問う、注目のノンフィクション。(「BOOK」データベース)
生きるってなんやろか?石黒浩・鷲田清一著 毎日新聞社 B6判 208頁 税込価格:1260円 11.3.11 978-4620320199(朝日新聞社11.4.17)
「やりたいことが見つからない」「自分にしかないものがほしい」―これからわたし、どうしよう?人生をさまよいはじめた君たちへ、ほかならぬ「自分」を生きるためのヒント。タブーに切り込む“変人”学者コンビが贈る、“規格外”の異色対談。(「BOOK」データベース)
レーニンの墓
 ソ連帝国最期の日々(上)デイヴィッドレムニック著/三浦元博訳 白水社 四六判 425頁 税込価格:3,360円 11.1.29 978-4560081075(読売新聞社11.3.27)(朝日新聞社11.4.17)
エリート官僚の機能不全と少数民族の異議申し立てを中央政府が無視したがゆえに、ソ連帝国が解体する過程を赤裸々に描く。全体主義国家の制度とイデオロギーの破綻を、現場に密着し内側から観察。取材の射程はサハリン島やシベリアの炭鉱の地下から、カフカス、中央アジアの集団農場まで、都市の裏町から言論・文化界、共産党中央にまで及んでいる。その上で、ソ連を支配していた共産党の独裁体制、党と国家のアマルガムのような構造物が自壊していくプロセスを、生き生きとしたヒューマンドラマに組み立てている。ピュリツァー賞受賞作品。「崩壊後20年」の真実。(「BOOK」データベース)
レーニンの墓
 ソ連帝国最期の日々(下)デイヴィッドレムニック著/三浦元博訳 白水社 四六判 420頁 税込価格:3,360円 11.1.29 978-4560081082(読売新聞社11.3.27)(朝日新聞社11.4.17)
ペレストロイカが解き放った炭鉱労働者ストが、やがて都市知識層やバルト諸国をはじめとする各地の民族運動と有機的に結びつき、ゴルバチョフを窮地に追い込んでいく歴史のダイナミズム…スターリンを否定し、レーニン―正しい社会主義―に回帰しようとしたゴルバチョフだったが、ペレストロイカが解き放ったエネルギーはレーニン信仰も葬り去ってしまった。ニュー・ジャーナリズムの頂点を示す記念碑的作品。ピュリツァー賞受賞。(「BOOK」データベース)

(読売新聞社11.4.17)

叢書・現代社会学3
 社会学とは何か盛山和夫著 ミネルヴァ書房 四六判 288頁 税込価格:2940円 11.2.10 9784623059461(読売新聞社11.4.17)
人間が見出した「意味」から構成される世界を探究することの面白さ、奥深さを明快に論じる。19世紀半ばの創設以来、時代が抱える課題を引き受けて発展してきた社会学は、近代化や産業化、階級や社会変動による劇的な変化をうけて大きく変容している。本書は、社会を人々の「意味世界」として存在するものとし、社会学のあるべき姿を探究するとともに、社会とはいかなるものかを検討する。
ドゥルーズ 千の文学宇野邦一・堀千晶・芳川泰久編 せりか書房 A5判 520頁 税込価格:5,040円 11.1 978-4796703000(読売新聞社11.4.17)
生・言語・身体の限界へと挑む哲学者ジル・ドゥルーズが描く、異形の文学者たちの肖像。アルトー、カフカ、プルースト、ロレンス、ベケットから、ボルヘス、マゾッホ、ヘルダーリン、マンデリシタームを横断する鮮烈な文学地勢図。(「BOOK」データベース)
富岡日記和田英著/解説:森まゆみ みすず書房 四六判 208頁 税込価格:2,625円 101.2.17 978-4-622-08087-9(読売新聞社11.4.17)
著者・和田英が明治40年頃、病気の母を慰めるために書きはじめた本書は、群馬県富岡につくられた官営富岡製糸場の伝習工女として、著者16歳の明治6年、同郷の長野県松代の女子15名とともに出立し、技術の習得につとめた一年数か月の日々の回想を主としている。
その観察眼の鋭さ、10代の女性の揺れ動く心、それらを生き生きととらえた瑞々しい文章――本書は、当時の製糸場やそこに関わった人々の様子や生活を知るための貴重な資料であるだけではない。幕末から明治を生きた一族の歴史を背景とし、「繰婦は兵隊に勝る」(初代場長・尾高惇忠のことば)を支えとして、近代の礎の時代を生きた一人の女性の物語である。
ニッポン猪飼野ものがたり上田正昭監修/猪飼野の歴史と文化を考える会編 批評社 四六判 367頁 税込価格:2,940円 11.2 978-4826505376(読売新聞社11.4.17)
岩波新書
 パル判事――インド・ナショナリズムと東京裁判中里成章著 岩波書店 新書判 256頁 税込価格:840円 11.2.19 978-4004312932(読売新聞社11.4.17)
東京裁判でA級戦犯報告全員の無罪を説いたインド代表判事パル(一八八六~一九六七)。その主張は東京裁判を「勝者の裁き」とする批判の拠り所とされ、現在も論争が続く。パルの主張をどうみるか。その背景に何があるのか。インド近現代史を研究する著者が、インドの激動する政治や思想状況の変遷を読み解きながら「パル神話」に挑む。(「BOOK」データベース)
岩波文庫
 幸福論アラン著/神谷幹夫訳 岩波書店 文庫判 325頁 税込価格:840円 98.1.16 978-4003365625(読売新聞社11.4.17)
ルーアンの新聞に「日曜語録」として連載されたのを皮切りに、総計5000に上るアランの「プロポ」(哲学断章)。「哲学を文学に、文学を哲学に」変えようとするこの独特の文章は「フランス散文の傑作」と評される。幸福に関する93のプロポを収めた本書は、日本でも早くから親しまれてきたもの。(「BOOK」データベース)
かぜの科学―もっとも身近な病の生態ジェニファーアッカーマン著/鍛原多惠子訳 早川書房 四六判 351頁 税込価格:2,205円 11.2 978-4152091949(読売新聞社11.4.17)
病には数あれど、かぜほど厄介なものはない。これだけ長く研究されていながら、ワクチンひとつないなんて…練達のサイエンスライターが、かぜとは何なのか、かかったらどうしたらいいのか、多数の研究者に最新の知見を取材し、山とある俗信や市販薬の効果のほどを見定めつつ、自らの身を挺する罹患実験に参加までして、かぜを観察。あくまで科学の視点に立ちながら、読者の興味をそらさない絶妙の読みやすさをもって綴る、「かぜの生態学」。(「BOOK」データベース)
書  評 2011年4月10日掲載          TOPへ戻る

(朝日新聞社11.4.10)

スピノザの方法國分功一郎著 みすず書房 四六判 368頁 税込価格:5,670円 11.1.21 978-4622075790(朝日新聞社11.4.10)
『知性改善論』『デカルトの哲学原理』から『エチカ』冒頭部までを徹底的に精読。スピノザの思考の筋道を内在的に押し広げ、その方法と問題意識を解き明かす。気鋭の哲学者が放つ類書なき論考。(「BOOK」データベース)
あの戦争と日本人半藤一利著 文藝春秋 四六判 381頁 税込価格:1,600円 11.1 978-4163735108(朝日新聞社11.4.10)
『昭和史』『幕末史』に続き半藤一利が語りおろした「戦争史」決定版。(「BOOK」データベース)
中公新書
 ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか和田昌親著 中央公論新社 新書判 252頁 税込価格:861円 11.2 978-4121020963(朝日新聞社11.4.10)(読売新聞社11.4.10)
「21世紀の勝ち組」と言われるブラジル。サッカーW杯、リオ五輪のダブル開催も決まった。長い間、政治的・経済的に不安定で、社会矛盾も深根かったが、ルラという希代の指導者のもと、「風格ある大国」に生まれ変わろうとしている。資源と食料で不安を抱える日本にとって、その双方を豊富に持つこの国は、救世主に違いない。危機に強い国民性から、芸術的サッカーまで、ブラジルの驚きの「流儀」がいま明らかになる。(「BOOK」データベース)
地方議会
 その現実と「改革」の方向竹下譲著 イマジン出版 A5判 298頁 税込価格:2,625円 10.5.14 978-4872995442(朝日新聞社11.4.10)
議会とはなにか!議員とはなにか!現実は変えられるか!今進めている議会改革は間違っていないか?すべての答えがこの1冊に。住民自治と議会制民主主義の確立へ向けた必読の書。(「BOOK」データベース)
地方議会改革の実像―あなたのまちをランキング日経グローカル編 日本経済新聞出版社 A5判 310頁 税込価格:2,520円 11.2.25 978-4532491178(朝日新聞社11.4.10)
都道府県議会と全国市区議会の改革度を「公開」「住民参加」「運営」などの指標で徹底分析。先進議会の取り組みや議会基本条例文を一挙掲載。(「BOOK」データベース)
明治大学社会科学研究所叢書
 体系比較地方自治山下茂著 ぎょうせい A5判 499頁 税込価格:3,500円 10.10.16 978-4324091784(朝日新聞社11.4.10)(「BOOK」データベース)
行政学叢書
 地方分権改革西尾勝著 東京大学出版会 四六判 285頁 税込価格:2,730円 07.7.20 978-4130342353(朝日新聞社11.4.10)
新書y
 日本人が知らないウィキリ-クス小林恭子・白井聡 洋泉社 新書判 238頁 税込価格:798円 11.2
 9784862486936(朝日新聞社11.3.13)
アフガニスタン紛争やイラク戦争を巡る米軍などの機密情報、25万点を超えるアメリカ外交公電の公開、予告される米大手銀行の不正暴露、そして次には…?告発者の匿名性を守る高度な情報技術と世界的なネットワークを駆使、マスメディアとも連携して国家や企業の機密情報をこれまでにない規模で次々に暴くウィキリークス。毀誉褒貶の激しい「ウィキリークス」の真の姿とは?新しいリークの時代を読み解く。(「BOOK」データベース)
ウィキリークス  アサンジの戦争ガーディアン/月沢李歌子 講談社 四六判 354頁 税込価格:1,890円 11.2 9784062168502(朝日新聞社11.3.13)
アサンジに最も早く、最も深く密着した英国『ガーディアン』紙だから暴けた“漏洩”の全真相。アメリカ政府が本気で怯える内部告発サイト・衝撃の全貌。(「BOOK」データベース)

(読売新聞社11.4.10)

中公新書
 ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか和田昌親著 中央公論新社 新書判 252頁 税込価格:861円 11.2 978-4121020963(読売新聞社11.4.10)(朝日新聞社11.4.10)
「21世紀の勝ち組」と言われるブラジル。サッカーW杯、リオ五輪のダブル開催も決まった。長い間、政治的・経済的に不安定で、社会矛盾も深根かったが、ルラという希代の指導者のもと、「風格ある大国」に生まれ変わろうとしている。資源と食料で不安を抱える日本にとって、その双方を豊富に持つこの国は、救世主に違いない。危機に強い国民性から、芸術的サッカーまで、ブラジルの驚きの「流儀」がいま明らかになる。(「BOOK」データベース)
角川叢書
 文武の藩儒者 秋山景山小川和也著 角川学芸出版 四六判 222頁 税込価格:3,045円 11.2.25 978-4047021518(読売新聞社11.4.10)
江戸の諸藩はどのように改革を行ったのか?越後長岡藩の知られざる逸材、秋山景山に焦点を結び、文武の両面から藩政改革を支えた藩儒者の思想と歴史の実相を描く。(「BOOK」データベース)
書  評 2011年4月3日掲載          TOPへ戻る

(朝日新聞社11.4.3)

想像するちから チンパンジ-が教えてくれた人間の心松沢哲郎 岩波書店 四六判 198頁 税込価格:1,995円 11.2 9784000056175(朝日新聞社11.4.3)(読売新聞社11.4.3)
人間とは何か。それをずっと考えながら、日本で、アフリカで、チンパンジーと寄り添うようにして研究を続けてきた。彼らには人間の言語のようなことばはない。けれども、彼らなりの心があり、ある意味で人間以上に深いきずながある。人間の体が進化の産物であるのと同様に、その心も進化の産物だ。人間にもっとも近い進化の隣人を深く知ることで、人間の心のどういう部分が特別なのかが照らしだされ、教育や親子関係や社会の進化的な起源が見えてくる。この本では、チンパンジーの研究を通してたどりついた「人間とは何か」の答えをお話ししよう。(「BOOK」データベース)
大森実伝
 アメリカと闘った男小倉孝保著 毎日新聞社 四六判 240頁 税込価格:1,680円 11.3.5 978-4620320434(朝日新聞社11.4.3)
一九六五年九月二十三日。大森実は、西側記者として初めてベトナム戦争下のハノイに入った。世界的な快挙の後に待ち受けていたのは、その報道を批判するアメリカとの闘いであった―。「エンピツ一本」。現場にこだわり、アメリカに真っ向勝負を挑んだ国際ジャーナリストの実像に迫る。渾身のノンフィクション。(「BOOK」データベース)
帝国の残影
 ―兵士・小津安二郎の昭和史與那覇潤著 NTT出版 四六判 238頁 税込価格:2,415円 11.1.14 978-4757142619(朝日新聞社11.4.3)
監督・小津安二郎に差す、兵士・小津安二郎の影。小津映画の精緻な解読を通じ、「昭和」「日本」とは何かを明らかにする、新しいタイプの歴史書。(「BOOK」データベース)
中公新書
 『古事記』神話の謎を解く―かくされた裏面西條勉著 中央公論新社 新書判 227頁 税込価格:840円 11.2 978-4121020956(読売新聞社11.3.27)(朝日新聞社11.4.3)
『古事記』は明治神宮のようなものである。見た目は古いが、作られた時代は、実は新しい。『古事記』の神話も、古来のものをそまま採録したのではなく、新しく誕生した国家=「日本」の要請が作り出した新たな神話である。イザナキ・イザナミ神話は男尊女卑か?イナバのシロウサギは白色なのか?浦島太郎が玉手箱を開けなかったらどうなったか?古くからの神話が解体・編成されて誕生した『古事記』神話を解読する。(「BOOK」データベース)

(読売新聞社11.4.3)

想像するちから
――チンパンジーが教えてくれた人間の心松沢哲郎著 岩波書店 四六判 240頁 税込価格:1,995円 11.2.26 978-4000056175(朝日新聞社11.4.3)(読売新聞社11.4.3)
人間とは何か。それをずっと考えながら、日本で、アフリカで、チンパンジーと寄り添うようにして研究を続けてきた。彼らには人間の言語のようなことばはない。けれども、彼らなりの心があり、ある意味で人間以上に深いきずながある。人間の体が進化の産物であるのと同様に、その心も進化の産物だ。人間にもっとも近い進化の隣人を深く知ることで、人間の心のどういう部分が特別なのかが照らしだされ、教育や親子関係や社会の進化的な起源が見えてくる。この本では、チンパンジーの研究を通してたどりついた「人間とは何か」の答えをお話ししよう。(「BOOK」データベース)
叢書・ウニベルシタス 947
 アーカイヴの病
 フロイトの印象ジャック・デリダ著/福本修訳 法政大学出版局 四六判 194頁 税込価格:2,415円 10.11.4 978-4588009471(読売新聞社11.4.3)
アーカイヴの概念は今日、記憶や技術、法や暴力、民主主義や幽霊たちをめぐる哲学の問いを呼びさます。起源を求めるアーカイヴの病=悪、アーカイヴを創設し管理する者の無意識、すべてを抹消する死の欲動のあいだで、歴史記述はどのようにあるべきか?歴史家イェルシャルミの著作やフロイトのモーゼ論・『グラディーヴァ』論を通じて、デリダがユダヤ性と精神分析、未来の問題を掘り下げた重要講演。(「BOOK」データベース)
偉大なアイディアの生まれた場所
―シンキング・プレイスジャックフレミング著+キャロラインフレミング著/藤岡啓介・上松さち・村松静枝訳 清流出版 四六判 366頁 税込価格:2,520円 11.1 978-4860293499(読売新聞社11.4.3)
ヘミングウェイ、ワーズワース、エディソン…創造的人物には、「シンキング・プレイス」があった。偉人たちゆかりの地を訪れる喜び、意外な一面に触れる至福。豊富な写真とともに、秘密の場所をたどる。「訪問記」では、「シンキング・プレイス」を訪れる旅の様子をエッセイ風に語る。「人物スケッチ」では、取材した人物たちの伝記を詳しく述べる。また、実際にそこを訪れた著者だからこそ知り得た興味深いエピソードや逸話も紹介。「シンキング・プレイス」では、偉人たちのアイディアが生まれた場所を数枚の写真とともに鮮やかに描写。「旅のおまけ」では、著者の好奇心から出会うこととなった予期せぬ“旅の贈り物”について語る。(「BOOK」データベース)
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